『なかやま認定こども園』
長崎県西海市に佇む "なかやま認定こども園"の
2017年冬のリニューアルオープンと同時に
新たにサイン誕生ということでデザインしました。
扇型をしたこども園の敷地の周辺は
田んぼと低くゆるやかな曲線が連なる山々が広がり
秋には稲が黄金に美しく輝く。
そんな大自然の中で育まれる小さな子どもたちが
未来に向かって飛び立つ様をイメージしています。
都会に混沌と張り巡らされた看板やネオンもカラフルで見ていて楽しいけれど
田んぼや山に囲まれてまるでそびえ立つように存在感をあらわにするサインのその潔さが気持ちいい。
こうして"何もない"ように見える土地で目に見えなくても手にできなくても
"心にある"そんな温度を感じさせてくれる人々に貢献できてとても良い経験をさせてもらいました。
ローカルに活きるデザインの可能性を感じ、
それはものすごく良質で中身が詰まっていてあたたかいものなんだと気がつきました。
長崎県西海市のなかやま認定こども園、職員さんのためのユニフォームを4年ぶりに手掛けさせて頂きました。
本園は大村湾に程近い大自然に囲まれたのどかな場所にあるため、日頃からアナグマやイタチが姿を現すとのこと。
そんな園のこどもたちにも馴染み深い動物を主役に、植物や虫や小鳥も集合させ、
「自然がこどもたちや先生たちを見守っている」というコンセプトで制作しました。
また、なかやま認定こども園のロゴで表現している、園から旅立つ"黄金の玉"をフレームとして使用しています。
ネイビーベースのボディの中に光るゴールドの円。その向こう側から生き生きと動植物たちが覗いている、そんなイメージです。
そしてそして、こども園の取り組みとして始まったツバメの育成の手助け・巣作りを象徴し、飛ぶツバメの姿を右の袖に描きました。
ツバメの「右腕」のようなイメージです。
ツバメがお花を運ぶ様子を描き、こどもたちも、ツバメと共にスクスクと成長してほしいという願いを表現しました。
先生たちのためのユニフォームですが、その背中を見つめるこどもたちにとっても、楽しい気分になる。
そんな存在として愛用頂けたらと思います。